さらに良くなる
管理術

タイの製造現場から学ぶ世界共通のノウハウ
日・タイ二ヶ国語

Management Method 2

立川剛 著

■ 詳 細

2012年10月発刊

B5判 / 136頁

ISBN978-616-7434-18-6

■日本国内販売価格:

JPY: 3,780

■タイ国内販売価格:

Bht. 980

■国際通販価格:

US$ 48

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内容

第1章:管理者の現状と意識改革の手法

1:管理者が製造業の厳しい環境を理解していますか

2:管理者が生産性向上の必要性を理解していますか

3:管理者が生産性向上に取り組まない理由とは

4:管理者のやる気を引き出す手法
   意識改革の7つのステップ
  1:働く動機を明確化する
  2:安定との幻想を明確化する
  3:安定の幻想を現実で打ち砕く
  4:収入の危機意識を持たせる
  5:プロの管理者になるメリットを理解させる
  6:プロの管理者の定義を明確にする
  7:プロの管理者になるように努力させる

5:「管理者の正しい考え方」を理解させる
  1:管理者の管理力は職場の状況と比例する
  2:管理者の能力=知識×実行である
  3:「作業員がやらない」と言うな。自分が作業員にやらせていないのだ
  4:問題発生時には自分の責任を考えて改善せよ
  5:出来ない言い訳をするな。出来ることだけを考えよ

6:「管理者の正しい考え方」の教育のポイント
  1:「プロ管理者になるため」と強調する
  2:管理者への共通の考え方とする
  3:繰り返し教える
  4:問題発生時に必ず復唱させる

第2章:管理者の品質意識を高める手法

1:管理者の品質意識の欠如による問題

2:品質意識は「目標と過去3か月分の実績値を暗記していることだ」と定義しろ

3:品質意識が低い事実を認識させる

4:管理者に目標と実績を暗記させる手法

5:不良箱の管理を徹底的に行わせる手法
  1:不良箱の意味を説明して理解させる
  2:不良箱の現状を現場で確認させる
  3:不良箱の管理を徹底的に行わせる

6:品質ルールを守らせる手法
  1:品質ルールの現状調査を行う
  2:品質ルールを5項目に分類する
    1.ルールを知らないために守っていない 
    2.物理的にルールを守ることが出来ない
    3.「守る必要が無い」と判断してルールを守っていない
    4.一時的なトラブルが発生してルールを守ることが出来ない
    5.怠慢によりルールを守っていない
  3:項目ごとに対策を実施する

7:作業標準書の管理を改善させる手法
  1:管理不備の実例と自社の事例を比較する
  2:作業標準書の目的を理解させる
  3:作業員に問題点を確認する
  4:教育のルールを確認する
  5:作業員を交えて改善を行う
  6:改善後の確認を行う

8:作業標準書の改定を確実に行わせる手法
  1:チェックリストで更新を確認する

第3章:作業員の管理を正しく行う手法

1:作業員の退職防止する手法
  1:作業員が辞めるデメリットを明確にする
  2:作業員の退職理由を明確にする
  3:退職理由の実態調査を行う
  4:調査結果の分析を行う
  5:管理者自身に問題を改善させる

2:新人の退職を防止するシスター制度
  1:シスター制度の目的を明確にする
  2:シスターの人選を行う
  3:シスターに制度の目的を理解させる
  4:休憩時間や食事時間を一緒に過ごさせる
  5:新人への作業支援を行う
  6:定期的に班長に報告を行う

3:新人の退職を防止する挨拶運動
  1:あいさつ運動の目的を明確化する 
  2:全社員に挨拶運動の目的を説明する
  3:一対一の挨拶とする
  4:相手が挨拶を返さなくても挨拶を続ける

4:新人の退職を防止するありがとう運動
  1:ありがとう運動の目的を明確にする
  2:ありがとうの意味を理解させる
  3:ありがとうの目標数量を決める
  4:ありがとうは平等に行わせる
  5:ありがとう運動の評価を確認する

第4章:新人の教育を効率的に行う手法

1:新人の教育を効率的に行う手法
  1:TWIとは何か
  2:TWIの考え方
  3:TWIの進め方

  ステップ1:習う準備をさせる
    1.教育に必要なものを揃える
    2.作業は難しくないことを説明する

  ステップ2:作業を説明しながら実演する
    1.作業標準書を音読させて理解させる
    2.作業の説明をしながら行って見せる
    3.品質の重要事項を強調する
    4.最低3回は繰り返して説明する
    5.新人に説明させて理解度を確認する

  ステップ3:新人に作業を説明させながら実演させる。
    1.新人に作業を説明させながら作業を実演させる
    2.説明や作業が間違ったら、その場で止めて考えさせる。
    3.間違いが分からなかったら、ステップ2に戻る。
    4.新人の理解度を確認する。

  ステップ4:作業に就かせた後も確認する。
    1.質問する人を決めて紹介する。
    2.作業が順調でも頻繁に確認する。

2:新人の生産性チェックリスト
  1:チェックリストで個人差を把握させる
  2:個人差の問題解決のポイント
    1.新人の問題点の把握をルール化する
    2.管理者にTWIを理解させる 
    3.他の作業員にフォローを行わせる

3:班長の管理能力を向上させる手法
  1:班長の能力に問題がある 
  2:班長の教育のポイント
    1.日常管理チェックリストを使用させる
    2.簡潔な管理者教育を行う
    3.班長への情報開示を行う
    4.班長ミーティングを実施する

第5章:5S活動を活性化させる手法

1:管理者の5Sへの意識を変える手法
  1:5Sの定義を理解させる
  2:第1条を活用する

2:5S活動を成功させる手法
   5S活動のステップ

  1:活動方針の明確化
     5Sの標語
     Factory is our showroom(工場はショールームである)

  2:5S委員会の設置  
     5S委員会の活性化のポイント
    1.5S委員長には5Sの必要性を理解させる
    2.5S委員は管理者とする
    3.5S委員会の活動を見える化する
    4.5S委員の責任箇所を明確にする

  3:5Sの教育実施
     ルールの作成
    1.問題抽出 
    2.ルールの立案 
    3.文章の更正 
    4.教材の作成 
    5.教育方法の確立

  4:整理、整頓、清掃、清潔、しつけの実施
     整理のポイント
    1.整理の基準を明確にする
    2.整理の判断は第三者が行う。
    3.不要品の伝票を貼り付ける
    4.不要品は専用置場で保管する
    5.不要品の判断はすぐに行う
    6.定期的に実施する

  整頓のポイント
    1.3定(定位置、定量、定品)を理解させる
    2.3定の定着を行わせる
    3.使い易い場所に保管する

  清掃のポイント
    1:清掃ルールを明確する
    2:清掃ルールの理解度を確認する
      1:清掃ルールの掲示
      2:清掃ルールの理解度
    3:頻繁に汚れる箇所は改善を行わせる
    4:清掃による日常保全を行わせる

  清潔のポイント
    1:5Sパトロールの問題点
    2:5Sパトロールの活性化のポイント
      1:5S委員会と管理者が合同で行う
      2:問題点の指摘は写真で行う
      3:写真に対策を記入させる

  しつけのポイント
    1:しつけのPDCAを理解させる
      1:PLAN:5Sのルールの明確化する
      2:DO:5Sのルールの教育を行う
      3:CHECK:5Sのルールを守っているかを確認する
      4:ACTION:守っていなければ注意を行う

    2:注意の方法を教育する
      1:問題を見付けたらその場で注意をする
      2:問題がなぜ悪いのか相手に考えさせる
      3:相手に再発防止の対策を考えさせる
      4:相手に同じ問題を起こさないように確約させる
      5:相手に再度、対策を確認することを伝える